文庫本『Aではない君と』

毎日暑くて、冷たくて甘いものばかり食べたくなって困ります。

 

2015年の9月に刊行された単行本『Aではない君と』で絵を描かせていただきましたが、光栄なことに文庫版でもその絵を使っていただくことになりました。

カバーデザインは単行本でもお世話になりました岡孝治さんです。

 

薬丸岳さん著、文庫『Aではない君と』講談社文庫より発行。第37回 吉川英治文学新人賞受賞作品です。

450ページ以上の長編ですが、とにかくその先が気になって読まずにはいられなくなってしまった、心がギザギザした記憶が蘇ります。

オビも特別な感じです。

再び読み返したいと思います。

 

皆さまも是非。

 

 

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単行本『八月の光 失われた声に耳をすませて』

単行本の装画と挿絵を描かせていただきました。

児童書『八月の光 失われた声に耳をすませて朽木祥さん著、小学館より発行。

装幀は中嶋香織さんです。

 

『八月の光』はこれまで原爆投下前後のヒロシマを描いた連作短編集として単行本、文庫本と、書き下ろし作を加えながら発表なさってきた作品。今回はさらに児童文学として少年少女に向け新たな二編が加わった全七編の短編集です。

八月の光 1

タイトルは八月ですが装画には満開の桜を見上げる少女を描いています。

 

八月の光 2

表4に向かって夏の花カンナの群が現れます。

 

八月の光 3

「カンナ」は今回新たに書き下ろされた作品。その扉絵です。

 

八月の光 4

装幀の中嶋さんのご提案で表紙を開くと桜の花吹雪。(ちょっと写真が見えにくいですかな)

 

八月の光 5

そして目次へと桜にみちびかれるように進みます。

 

 

原爆、あまりにも巨大な出来事で考えても漠然としてしまうところもありました。

私の中で漠然とした巨大なもので覆い隠されそうだったのは被害に遭われた方々のことだったような気がします。

原稿を拝読して、被害に遭われた方というのは原爆が落ちる前は原爆の被害者ではなかったのだと、そんな当たり前のことをハッと感じて胸が痛くなりました。

その方々が一瞬にしてどうなったのか。

絶対に正当化することがあってはならない、どんな理由でも。そう思いました。

 

 

児童文学としての発行ですので、少しでもたくさんの若い方に手にとっていただけますようにという思いも込めて描きました。

なんだかね、こんな私の絵を使っていただいていいのでしょうかって、いつもながら身が引き締まります。

恐縮と感謝が入り混じっております。

 

もう書店に並んでいるそうです。

お手にとってご覧いただけましたらうれしいです。

 

 

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夏休み子どもの本

夏休みの宿題には苦い思い出しかない私ですが、昨年刊行された児童書『リトル・ダンサー』(田村理江さん著、国土社より発行)が今年2017年の夏のすいせん図書に選ばれたそうです。

私は装画と挿絵を描かせていただいております。装幀は藤田知子さんです。

主人公は小学校4年生になったばかりの男の子、ちょっとポッチャリさんだったりしてバレエを習い始めて‥。

現代の身近な出来事で悩んだり立ち止まったりして、大人の私が読んでも励まされて頑張ろうという気持ちになりました。

男の子がバレエを習うというところもステキなんですよね。

基本のポーズも絵で描きました、参考にしていただけたらいいな。

小学生だって人間関係いろいろあるんです。キュンときちゃいます。

 

いちばん上の写真のコーヒーカップ、私が小学生の時に友達から誕生日プレゼントでいただいたものです。

これをもらって嬉しかったことが全然むかしのような気がしなくて、このカップにコーヒーや紅茶を淹れるたびに、同じように嬉しくなる。

子どもの頃の気持ちって大人になっても新しいまま継続しているのかも、と思います。

そんな嬉しい気持ちみたいな絵が描けるように、これからも頑張ります。

 

 

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架空OL

このまえの夜、近くのスーパーに買い物に行った帰りに住宅街の薄暗い路地を歩いていたら、猫のような動物が前をのんびり横切りました。

猫にしては動きが鈍くて体が固そうな感じ、狸か?と思って行った先をのぞいて見たら物陰からトコトコとこちらに出て来て、とても呑気にアスファルトの路面をクンクンなんて嗅ぎながら、ぜんぜん平気な顔して歩いてるんです。明らかに猫じゃないし、狸にしては顔が細いみたい、尻尾も細長く毛は固そうで茶色、なんといっても鼻から頭まで一直線に白いラインが入ってる。

そのまま小さな公園の茂みに入ってって、おちゃめに駆け回ったりしちゃって、なんとも可愛らしいではないですか。

急いで帰宅して検索したらハクビシンだったみたいです。

また会えるかな〜。

 

 

テレビでバカリズムさん原作・脚本・主演のドラマ『架空OL日記』を観てます。

バカリズムさんがOLを演じているんですけど不思議とあんまり違和感がなくて面白いのです。

 

私も以前会社員をやっていた頃を思い出して描きました。

一応毎日ちゃんと早起きして、ときどき寝坊して失敗も多くてダメダメでしたけど、こんな制服にハイソックス履いて働いてました。

辞めてからもう10年以上前になるのか。。

その節はお世話になりありがとうございました。

 

 

 


100歳のセツ先生

昼間、暑かったので今年はじめての麦茶を作りました。いい香り。

 

いま弥生美術館で「生誕100年 長沢節展」が開かれています。pdfのチラシはこちら

先日、セツの頃からの友人たちと行ってきました。

その日はギャラリートークがあって、だいぶ賑わっていました。懐かしい方々にも偶然お会いできて嬉しかったです。

 

展示されていたセツ先生のデッサンは年代別で飾られていて、筆で描かれている時代もあり、初めて拝見して迷いなんてまったくない線に圧倒されっぱなし。

水彩画はヨーロッパ旅行のものが多かったですけど、本で観たことのある人物画も実物を拝見できたし。

先生の大きなメガネ、キャップ、ハイカットの靴なんかも展示されていて、今見てもまったく古さを感じない‥というより最新とも思えるファッションなんですよね。

雑誌のインタビュー記事なんかも読みつつ、セツに通っていた頃の独特なムードを思い出しました。

 

帰ってから当時セツで私が描いたデッサン画を観たくなりまして探したのですが、だいぶ奥の方にしまっちゃったようで断念。

セツでデッサンをするときは学校でデッサン用の紙を買ってそれに描くのです。その紙のデッサンは見つけられなかったのですけど、ほんの一時期、無地のノートにデッサンしていたことがあったことを思い出して、さっきそのノートを見つけました。27年くらい前のでしょうかねえ。

 

 

どれも下手すぎて恥ずかしいですが、ちょっとはマシかなと思ったものを掲載させていただきます。

全体的に人物のバランスが悪くて顔が小さすぎたり足が長すぎたり、ヘンに顔をデフォルメしてみたり‥、でも頑張ってたのはよく解る!

 

私は2年で卒業したあとも研究科に数年間通ってたくさんデッサンを描いて、今なんとなくそれが役に立っているように思います。

そんなセツ・モードセミナーも今年の春に閉校になりました。思い出は私の心の中でずっとキラキラさせながら、これはすぐ取り出せるところにしまっておきたいと思います。

 

 

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サイン会ですって

前の記事でお知らせしました私が絵を描かせていただいた『宇治の結び』上巻下巻

訳者で作家の荻原規子さんが刊行記念のサイン会をなさるそうです。

 

開催日は、2017年4月29日(土) 14時〜

場所は、神保町の三省堂書店本店 とのことです。

詳しくはこちらの三省堂書店のサイトをごらんください。

 

ゴールデンウィークですね、このチャンスに是非。

 

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単行本『宇治の結び』上巻・下巻

だいぶ暖かくなってきました…暑いくらい。

花粉も飛んでいるのかな、くしゃみが出ちゃいます。

 

単行本の装画と中の絵を描きました。

『宇治の結び』上巻・下巻。

紫式部の源氏物語から宇治十帖を荻原規子さんが訳をなさっています。

理論社より発行、装幀は中嶋香織さんです。

三年ほど前に同じく源氏物語『紫の結び』 二 三で絵を描かせていただいて、ありがたいことに今回もお世話になりました。

『紫の結び』は光源氏の一生でしたが、今回の『宇治の結び』は源氏没後の子供世代のお話しです。

 

宇治川のほとりの同じ場所を背景に上下巻で季節を変えて登場人物たちを描きました。

 

上巻のはじめには宇治の結びの登場人物と光源氏との関係図があって、複雑な関係もすぐ確認できます!

 

章のはじめと終わりそれぞれに本文と関係のある絵が入ってます。

平安時代なのでもちろん写真はありませんし資料も少ないなか、編集の芳本さんには本当にお世話になりました。他にもいろいろと‥ありがとうございました。

前回もそうでしたが、古典に詳しくない私でもすんなりとお話しの世界に入り込めてしまう読みやすさで、ストーリーに集中できました。荻原規子さんの表情豊かな言葉の遣い方、ひとつひとつが感動です。

 

宇治十帖のストーリー、私は今回初めて知りましたが、なんとなく現代劇にもできそうな感じがしました。不思議な部分もあって、そんな謎も魅力なんですよね。本当に凄いな。

 

今日、20日くらいから書店に並ぶそうです。

よろしかったら手にとってご覧くださいませ。

 

 

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咲いた

東京は満開だそうですけど、私の住む神奈川県のまんなかあたりはウチから見える範囲だとまだ二分咲きくらいのようです、桜。

でも場所によってはもっと咲いてるかしらと思って近所を歩いてみましたら、一本だけ日当たりのいいところに七分咲きくらいの木がありました。

公共の道端の桜だったので、ちょっと小枝をいただいて(すみません)描いてみたりして。

お花を描くのはなかなか難しいです。

何年か前は桜の花が白っぽいと感じていたときもあったのですけど、思ったより赤っぽい。ツボミが多いからそう見えるのかしら。

こっそり、ちゃんと春の準備してたんですね。

 

 

 

追記

夜撮った写真があまりにも暗かったので、昼間のお日様の光で撮った写真も掲載します。

記録として。

やっぱり太陽光はさわやかだなあ。

 

 

 

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単行本『100時間の夜』

児童書の絵を描かせていただきました。

オランダの若手作家アンナ・ウォルツさん著、野坂悦子さん訳の単行本『100時間の夜』フレーベル館より発行されました。

装丁は以前もお世話になっています中嶋香織さんです。

2012年、オランダの女の子がたった一人でニューヨークへ。

 

カバーの絵ではニューヨークの街角であることが見た方に伝わるように、街路灯やイエローキャブなんかで工夫しました。

本体の表紙はニューヨークの景色てんこ盛りの絵を白い紙に鉛筆で描いた線画が濃紺の紙に反転されていて、ニューヨークの夜景にしてくださってます。すごいな!

 

扉は薄い紙で、次のページの「アメリカ独立宣言」の文章が透けて見えます。

 

 

各章のはじめに小さなカットも描きました。なんと、全部で45章。

観光地や、食べ物や、いろいろ、その章の印象的なものを描いてます。

 

2012年のニューヨークで何が起こったかご存知の方も多いと思います、(私はきちんと記憶していなかったのですけど‥)ハリケーン・サンディーの直撃、大停電。その時、ニューヨークに著者が滞在なさっていたことがきっかけで生まれた物語なのだそうです。

 

絵を描くためにgoogle mapを観たりしているうちに、ニューヨークへ行ったことのない私ですが少し道を覚えられた気がしてます。いいなあ、行ってみたいです。

もし行けたなら・・・、まず美術館フリック・コレクションは訪れたい。そして四番街のドス・トロスというメキシコ料理店でブリトーを食べて、他にも行きたいところへたくさん巡って、スーパーマーケットトレーダー・ジョーズでお土産を買う。予定。(この本をお読みになった方なら解っていただけるはず!)

 

装画もですけど、章のはじめの45枚のカットはどんなものを描いたらいいか迷うことも多くて、編集の方にご相談させていただいたり、他にもいろいろ‥たいへんお世話になりました。心より感謝申し上げます。

物語と一緒に絵もお楽しみいただけたらありがたいなと思います。

 

週末から書店に並ぶとのこと、もう並んでいるのかしらん。

どうぞ手にとってご覧いただけましたら嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

 

 

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単行本『雪つもりし朝 二・二六の人々』

お正月をやったばっかりだと思っていたら、もう1ヶ月経っていたんですな。。

早いなぁ。

 

単行本の装画を描かせていただきました。

植松三十里さん著『雪つもりし朝 二・二六の人々』、KADOKAWAより発行。装丁は坂詰佳苗さんです。

雪つもりし朝

恥ずかしながら二・二六事件のことよく解っていなくて、ご依頼いただいてゲラを拝読してはじめてこんな事件だったのかと驚きました。

写真右側は国立新美術館の敷地内にある別館のパンフレットですけど、もともとこの場所に建っていた旧陸軍の兵舎の一部なのだそうです。

美術館はこの大きな兵舎を解体したところに建設されたのですが、モダンなデザインだった兵舎の一部をそこに残して別館として活用されてます。

別館1階のライブラリーで解体前の兵舎の資料など見せていただきました。

 

そで

カバーのソデのところ、絵の境目をぼやかしてくださっていていかにも寒い朝というふうに見えます。

背景に兵舎を描きました。

 

国立新美術館へは何度も行ったことがあったのに、入り口近くのこの建物にはまったく気づきませんでした。

この土地の歴史も知らなかった。

事件の様々な出来事を小説の形で読むと、遠い過去の事件と思っていたことが自分と同じに息をして生きていた人たちによるものだったのだと実感します。

それにしても本当にドラマチックなすごい事件なんですね。その後の日本にも大きく影響していることだと思います。

よかったらぜひ。

 

 

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